最近5才の娘のおねしょが続いて大変なんです。
明け方の「おもらししちゃった~」という声で起こされると、「はぁ~」とため息が出ます。
防水シーツをしているので布団は大丈夫なんですが、それでもパジャマと防水シーツを手洗いしてから洗濯するのは大変…。
紙パンツを履けばいいんですが、妻に
「そうするとトイレに行かなくなり、おねしょが治らない」
と反対されます。
おもらしすると「我慢しちゃダメでしょ!」とか「夜水飲み過ぎ!」とか子供が怒られ、もう悪循環…。
このままでいいはずがありません。
ということでおねしょについて調べてみました。
おねしょの原因とは何なのでしょうか?
何か有効な対策はないのでしょうか?
そして、オムツ(紙パンツ)をはくと本当におねしょの治りが遅くなるのでしょうか?
おねしょの原因。
子供のおねしょの原因は、本人が怠けている訳でも我慢が足りない訳でもなく、
体の排尿機能の発達がまだ未熟だからです。
排尿機能の発達とは、
- 抗利尿ホルモンの分泌量。
- 膀胱の大きさ。
の2つです。
1.抗利尿ホルモンの分泌量。
抗利尿ホルモンとは、おしっこが作られるのをおさえるホルモンです。
大人は夜寝てる間抗利尿ホルモンが昼間の約2倍分泌され、尿が作られるのが6割程度におさえられます。
その為、夜は何時間もトイレに行かず寝ていられます。
しかし、子供は抗利尿ホルモンの分泌が未熟なため、夜間も昼間と同じくらい尿が作られてしまいます。
だからおねしょしてしまうんです。
2.膀胱の大きさ。
大人は夜寝ているあいだ膀胱壁が緩み、昼間の約1.5倍おしっこをためられます。
これは交感神経と副交感神経という自律神経がコントロールしています。
しかし子供はまだ自律神経の切り替えがうまくいかないので膀胱が緩まず、おしっこがあふれてしまいます。
おねしょに精神論も根性論も関係ない。
よく、おねしょは「怠けている」とか「我慢が足りない」とか思われがちですが、それは間違いです。
排尿機能の発達の早い遅いは、遺伝が大きく関係しています。
おねしょがなかなか治らない子は、パパママどちらかに子供の頃おねしょの経歴があることがほとんどです。
(実は私も子供の頃おねしょの治りが遅かった。)
ですから、どんなに我慢強い子でも、どんなに完璧に育てても、おねしょする子はします。
よく、「おねしょをしたら自分で処理させれば自覚して治る」等と言われたりしますが、
そんなことをしてもなんの意味もありません。
おねしょ対策。
おねしょの原因は、本人が怠けている訳ではなく体の発達の問題ですから、
紙パンツを履いたからといっておねしょの治りが遅くなるなんてことはありません。
発達が追い付けば自然と治ります。
参照↓
夜におむつをしていると、おねしょがなおりにくい?- オヤスミマン - ユニ・チャーム
ですから、紙パンツや防水シーツは積極的に活用して下さい。
おねしょ3原則。
他におねしょ対策として有名なのは「おねしょ3原則」です。
おねしょ3原則とは、
- 焦らない
- 怒らない
- 起こさない
です。
しかし、実際には真逆の事をしてしまいがちです。
解説していきます。
1.焦らない
おねしょはいろいろ改善方法を試したとしても数日で治る訳ではありません。
数ヶ月から数年掛かる場合もあります。
背が急に伸びませんよね。それと一緒です。
ですから、「全然治らない!」と焦らずに気長に構えて下さい。
焦ることでこの後の「怒らない」「起こさない」にもつながってきてしまいます。
2.怒らない
おねしょは本人が怠けている訳ではないので、怒っても効果はありません。
むしろ怒ると「おねしょしたらどうしよう」という不安から眠りが浅くなってしまいます。
抗利尿ホルモンは眠りが浅いと分泌されません。
怒ることはおねしょを改善するどころか長引かせてしまいます。
3.起こさない
夜中に起こしていたら眠りが浅くなり、せっかく分泌されるはずの抗利尿ホルモンが分泌されません。
ますますおねしょが治るのが遅くなってしまいます。
また、膀胱も眠りが深いほど緊張が取れ、貯められる量も増えます。
睡眠は成長ホルモンにも影響してきます。
子供はなによりもまずよく眠る事が最優先です。
熟睡してるのにわざわざ起こして、寝ぼけまなこでトイレに行かせるなんてことはしないで下さい。
その他おねしょ対策。
それ以外のおねしょ対策を書いていきます。
食事の塩分・タンパク質を控える。
食事の塩分・タンパク質が多いと、その分尿も多く作られます。
ですから、食事の塩分・タンパク質を減らす必要があります。
ただし、成長期の子供なのでタンパク質を極端に減らすことはよくありません。
あくまで「必要以上に」摂らないようにしましょう。
よくあるのが牛乳の飲み過ぎです。
成長にいいからと言って1日に1リットルも飲ませてる場合がありますが、これではタンパク質の摂り過ぎです。
また、牛乳はカルシウムが多く含まれていて、摂り過ぎると尿に出てきます。
現在の子供の食生活では、牛乳は1日200ml(学校で飲む程度)くらいで十分です。
牛乳を飲む量を減らしただけでおねしょが治ったケースもあるそうです。
夕方からの水分摂取を控える。
飲んだ水分は約3時間かかって尿になります。
夜寝てる間の尿を減らすには寝る3時間前までに夕食を済ませるのがいいでしょう。
昼間の水分摂取は普通で構いません。
昼間はしっかり尿意があってからトイレへ。
日中、外出時などによくやってしまいがちなのが、尿意がある前に早め早めにトイレを行かせてしまうことです。
これではなかなかおしっこの貯めがよくなりません。
そこを少し我慢し、しっかりと尿意があってから行かせるようにしましょう。
昼間のおしっこを我慢することで、少しずつ膀胱に貯められる尿が多くなってきます。
おねしょはいつ治るの?
おねしょは3、4才で約7割、小学校に上がるまでに約9割が自然に治ります。
中学に上がるまでおねしょが残るのは約1%です。
一般的に、小学校に上がってもおねしょが残っている場合に「夜尿症」と言われます。
しかし、一応「夜尿症」という一つの病気ではありますが、自然に治るのがほとんどなのでそれ程心配する必要はありません。
おねしょの原因と対策、まとめ。
おねしょの原因は、本人が怠けている訳でも我慢が足りない訳でもなく、
体の排尿機能の発達がまだ未熟だからです。
紙パンツを履いたからといっておねしょの治りが遅くなるなんてことはありません。
積極的に活用して下さい。
その他、おねしょ対策としては、
- おねしょ3原則。
- 食事の塩分・タンパク質を減らす。
- 夕方からの水分摂取を減らす。
- 昼間はしっかり尿意があってからトイレへ。
等があります。
以上の事を妻に話すと、承諾してくれました。
ということで、うちは紙パンツと防水シーツを利用し様子を見ています。
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