今回は、「学校ってコスパ悪くない?」という話をしていきたいと思います。
小・中学校は義務教育だから仕方ないとしても、
高校、大学はいくらかかるのかをよく考えてから行くべきだと思います。
- 高校、大学ってこんなにお金かかる。
- 高校、大学に行かずに働いたら、これだけの金額の差が出る。
- 高校、大学にいかなくてもスキルは身に付く。
- 子供には選択肢を与えるべき。
- いじめ問題にも関係してる。
- まとめ
高校、大学ってこんなにお金かかる。
まず、高校、大学でそれぞれ総額いくら位かかるのでしょうか?
高校でかかる費用
高校3年間がかかるお金はいくら位なのでしょうか。
公立高校でかかる学習費(学校教育費+学校外活動費)は、
●学年別 公立高校でかかる学習費
高校1年 51万6662円
高校2年 47万1549円
高校3年 36万3125円
となっています。
私立高校でかかる学習費(学校教育費+学校外活動費)は、
●学年別 私立高校でかかる学習費
高校1年 127万5991円
高校2年 97万6188円
高校3年 85万7626円
となっています。
※2019年1月時点
つまり、高校3年間でかかる総額は、
公立高校で約135万円、
私立高校で約311万円
ということです。
大学でかかる費用
大学4年間でかかるお金(学費+生活費)はいくら位なのでしょうか。
●国公立大学×自宅通学
初年度:約177.7万円
2~4年目:約108.5万円
4年間合計=約503.2万円●国公立大学×自宅外
初年度:約177.7万円+自宅外通学を始める費用約37.0万円+仕送り約93.0万円
2~4年目:約108.5万円+仕送り約93.0万円
4年間合計=約912.2万円
となっています。
※2018年5月時点
国公立大学であっても4年間でかかる総額は、
自宅通学で約500万円、
自宅外通学なら1000万円近く
かかるということです。
私立なら、いうまでもなくもっとかかります。
高校、大学に行かずに働いたら、これだけの金額の差が出る。
高校、大学に行くと言うことは、当然、
「もしその間働いてたら稼げたであろう金額」
もマイナスになるということです。
つまり実際には
「学校でかかる金額」+「その間働いてたら稼げたであろう金額」
が実際にかかっている金額ということになります。
仮にその「働いてたら稼げたであろう金額」の年収を、
中卒で200万円、高卒で300万円としましょう。
高校3年間だと200万×3年間=600万円。
大学4年間だと300万×4年間=1200万円。
その金額を、先程の学校にかかる総額に足すと
公立高校で
約135万+600万=735万円
私立高校で
約311万円+600万円=911万円
国公立大学×自宅通学で
約500万+1200万=1700万円
国公立大学×自宅外通学で
約1000万円+1200万円=2200万円
どうです?
これだけのお金がマイナスになっているということです。
高校、大学期間を足すと、2400万~3000万円にもなります。
(実際には在学中にバイトするでしょうから、もう少し減るとは思いますが。)
これだけのお金をかけて学校に投資してるということです。
はっきり言ってこの金額をサラリーマンになってから回収するのはかなりしんどいですよ。
だから、本当にそこまでかけて学校に投資すべきなのか、よく考えた方がいいと思います。
高校、大学にいかなくてもスキルは身に付く。
昔は学歴が重視されてきました。
だからみんな高校、大学に行ってました。
でも今の時代、学歴よりも「何ができるか」が重視されるようになってきています。
そして、これからもどんどんそうなっていくでしょう。
「広く浅く」よりは、専門的知識が求められています。
高校なんて典型的な「広く浅く」ですよね。
国語、数学、英語、物理、そして体育なんてものまであります。
ただなんとなく高校3年間、大学4年間行くよりは、
それだけの年数をかけて興味ある分野の本を読んだり、インターネットで調べたりすれば、
十分な専門的知識は得られます。
今は通信講座・スクール・教材なんかもたくさんあります。
例えば、
英語に興味あるなら
大学に500万円もかけて行くより
50万円かけてスクールや教材、本、インターネットで勉強した方が、4年間でペラペラになって、将来稼げると思えませんか?
パソコンやITに興味があるならプログラミング・エンジニアの勉強したり、スクールに通ったり。
今は、そういった専門スキルの方が求められています。
そう考えると、高校、大学ってコスパ悪いですよね。
子供には選択肢を与えるべき。
そもそも高校は義務教育ではないですよね。
しかし、世の中の風潮として高校に行くのが当たり前みたいになってます。
そこがまずおかしいです。
私もそうでした。高校が義務教育か義務教育じゃないかなんて考えることもなく、高校に行くのが当たり前だと思ってました。
親からもそのへんは何の説明も受けませんでした。
まぁ、昔は仕方なかったのかもしれません。学歴が重視される時代だったから。
親としても子供が中卒だと心配なのでしょう。
でも今は違います。学歴重視ではありません。
本来、親は子供に「義務教育は中学までで、高校は行っても行かなくてもいい。」と説明する義務があります。
その上で子供が「高校に行きたい」っていうのであれば行かせればいいのであって。
「いちいち説明しなくても子供は義務教育は中学までって知ってるよ」って思うかもしれませんが、
それでも子供は「高校に行くのが当たり前」だと思ってます。
そこを親がきちっと伝えることで、
「あぁ、行くか行かないかは自分で選択できるんだ」
と、初めて思えるのです。
高校、大学に行くっていうことは、親から
「○百万円あげるから、好きな勉強方法を考えなさい。」
と言われ、
「じゃあそのお金で学校行く」
っと選んだようなもんです。
でも普通、数百万円ももらったら別の勉強方法も考えますよね。
そのように本来は選択肢を与えるべきなんです。
いじめ問題にも関係してる。
例えば中学でいじめにあってたとします。
もし、親が子供に「義務教育は中学まで」ときちんと伝えていれば、
「いじめられるのも中学卒業までの辛抱だ。」
「中学卒業したら自由なんだ」
と希望を持てます。
しかし、親が説明せず高校には行くものだと思っていた場合、
「あぁ、中学卒業してもまだ高校3年間もある…」っと悲観してしまいます。
逃げ道がなくなり追い込まれてしまうのです。
高校3年間なんて果てしなく長いですよね。
この「逃げ道があるかどうか」がとても大事になってきます。
そもそも、高校に行くかどうかは子供本人が決められます。
行きたくないのに行かないといけない、という状況自体が異常なんです。
でも、その状況を作り出してしまう原因は、「高校に行ってほしい」という親のエゴですよね。
まとめ
高校3年間でかかる総額は、
公立高校で約135万円、
私立高校で約311万円
大学4年間でかかる総額は
国公立大学であっても
自宅通学で約500万円、
自宅外通学なら約1000万円
です。
さらに言うと、その期間働けば稼げたであろう金額もマイナスになってます。
高校、大学に行くということはそれだけのお金を投資するということです。
しかし、今の時代、学歴よりも専門スキルを重視されます。
そして専門スキルは学校に行かなくても、本やインターネット、通信講座などで十分身に付けられます。
ですから、本当にそれだけのお金をかけてまで行く価値があるかどうか、よく考える必要があります。
そして、子供には、義務教育は中学までということをきちんと説明し、高校、大学に行くか行かないかは選択肢を与えるべきです。